結論、いちばん確実で手間がないのはYouTube Premium(公式)。広告なし・バックグラウンド再生・オフライン保存・PiPなどが正式に使え、全デバイスで安定します。
ただし、無料で頑張りたいPCユーザーには「ブラウザ視聴+広告ブロッカー」という現実解もあります。一方でYouTubeは広告ブロッカー対策を公式に案内しており、許可かPremium加入を促す措置(継続使用時は再生ブロックの可能性)を示しています。完封できない場面があるのはこのためです。
料金は日本の目安で個人1,280円/月・年12,800円・ファミリー2,280円/月・学生780円/月。年額は月額より割安、iPhoneアプリ経由は割高表示になることがあるため、Web申込みが定番です。
ネットワーク全体で対策するPi-hole/NextDNSなどのDNS方式は上級者向け。YouTubeは広告と本編が同ドメイン/同ストリームで配信されることが多く、DNSだけで完全ブロックは難しいと公式コミュニティでも繰り返し共有されています。 :contentReference[oaicite:3]{index=3}
確実・安定・全デバイス対応
広告なし+バックグラウンド+オフライン+PiP
結論と選び方チャート|最短で“広告なし”にするには
最短・確実に広告なしで観るならYouTube Premium(公式)がベスト。
無料で頑張るならブラウザ視聴+広告ブロッカー、ネットワーク全体で対策したい人はDNS方式を検討します(上級者向け)。テレビ中心なら公式アプリ×Premiumがいちばん安定です。
あなたに合う方法を30秒で判定
- アプリやTVでも確実に広告なしにしたい → YouTube Premium
- PC中心・無料が最優先 → ブラウザ視聴+広告ブロッカー(uBlock Originなど)
- 家の端末ぜんぶで一括対策したい → DNS方式(Pi-hole/AdGuard Home/NextDNS)※副作用が出やすい
- テレビ中心・家族利用 → Premium+公式アプリ(非公式アプリは自己責任)
3つの方法をかんたん比較
方法 | 手軽さ | 安定性 | 対応デバイス | 追加メリット | 注意点 |
---|---|---|---|---|---|
① YouTube Premium(公式) | ★★★★★ | ★★★★★ | スマホ・PC・タブレット・TV | バックグラウンド再生/オフライン保存/PiP/Musicも利用可 | 有料プラン。申込はWeb経由が無難 |
② ブラウザ+広告ブロッカー | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | PC(Chrome/Firefox/Edge)/スマホはブラウザ視聴 | 無料で導入可・追跡防止など副次効果 | 対策で効かない場合あり。アプリ視聴は不可 |
③ DNS方式(Pi-hole/AdGuard Home/NextDNS) | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | 家庭内の全端末(TV含む) | 一括フィルタで管理が楽 | YouTubeは同ドメイン配信が多く完全遮断は難しい |
迷ったらPremium(公式)でOK。PCだけ無料で…という場合はブラウザ視聴+信頼できる広告ブロッカーが現実解。家族全体に広げたい場合のDNS方式は、まず自分の端末だけで挙動を確認してから導入すると安全です。
確実・安定・全デバイス対応
広告なし+バックグラウンド+オフライン+PiP
① YouTube Premium(公式)の使い方|最短手順・デバイス設定・コスパの考え方
最短で確実に「広告なし」にするならYouTube Premiumがベスト。ここでは申込みの最短手順、各デバイスでの便利設定、プラン選びのコツまで一気に解説します。
最短手順(スマホ/PC共通)
- YouTube Premiumページを開く(Webからの申込み推奨)
- Googleアカウントでログイン → 希望のプラン(個人/年額/ファミリー/学生※対象地域)を選択
- 支払い方法を登録して完了(以後、同じアカウントでログインした端末は広告なしに)
- スマホ・タブレット・テレビの各端末でYouTubeアプリに同一アカウントでログイン
iPhone/iPadはアプリ内よりSafari/ChromeなどWeb経由の申込みが一般的にスムーズ。料金表示や決済手数料の違いを避けやすい傾向があります。
デバイス別の便利設定(すぐ効く)
iPhone / iPad
- バックグラウンド再生:Premium加入後は画面OFFでも音声が続きます
- ピクチャー・イン・ピクチャー(PiP):iOS設定 → 一般 → ピクチャ・イン・ピクチャ を有効化。YouTubeアプリ側のPiP許可もON
- オフライン保存:アプリの動画ページ → 「ダウンロード」 → 画質を選択(Wi-Fi時のみ実行も可)
Android
- PiP:設定 → アプリ → YouTube → 詳細設定(または特別なアクセス)→ ピクチャ・イン・ピクチャを許可
- ダウンロード:動画ページ → 「オフライン」または「ダウンロード」→ 画質選択
- バックグラウンド再生:Premium加入後は自動で有効。省電力モード時は動作が止まる場合があるので留意
PC(Chrome / Edge / Firefox)
- ミニプレーヤー:動画右下の「□」で小窓化
- PWA(Chrome/Edge):右上の「アプリとしてインストール」で独立アプリ風に
- ショートカット:「J/K/L」で10秒戻る/再生停止/10秒進む、「Shift+> / <」で再生速度変更
テレビ(Android TV / Fire TV / Smart TV)
- ログイン:アプリの「ログイン」→ 画面のコードをPC/スマホで入力 → 同一アカウントでPremiumが反映
- 音質・画質:「設定 → 画質 → 自動」を基本に、回線が安定していれば高画質固定も可
Premiumの特典(広告なし/バックグラウンド/オフライン/PiP)は同じGoogleアカウントに対して適用。まずは「どの端末でも同じアカウントでログイン」できているかを確認しましょう。
プランの選び方(コスパの考え方)
- 個人(月額):初めてならまずこれ。合わなければ解約も簡単
- 年額:長く使う前提なら割安。途中解約の取扱いは最新の規約を要確認
- ファミリー:家族で使うなら最有力。家族グループ管理が必要(同居前提・地域条件などは最新案内を確認)
- 学生:対象教育機関の在籍確認が必要(地域提供状況あり)
コスパの目安:
・月に20〜30本以上観る/音楽も使う → Premiumの価値が高い
・PCだけ・軽く視聴 → ブラウザ+広告ブロッカーでも検討余地あり(アプリは不可)
解約・再開のポイント
- いつでも解約可能:解約しても当該期間の終了日までは特典が有効
- 再開は即時反映:アカウントに紐づくため、再加入で同じ端末設定がそのまま使える
- 請求タイミング:支払い周期はアカウントの「購入とメンバーシップ」で確認
よくあるつまずきと対処
- Premiumなのに広告が出る:違うGoogleアカウントでログインしていないか、ブランドアカウントと個人アカウントの切替ミスがないかを確認
- バックグラウンドが止まる:省電力モード・バックグラウンド制限・PiP設定を再確認
- テレビで反映されない:アカウント連携コードの再入力、アプリのキャッシュ削除、端末再起動で改善することが多い
公式が一番ラクで確実
広告なし・バックグラウンド・オフライン・PiPに対応
② ブラウザ+広告ブロッカー(無料)|具体手順と限界、端末別の現実解
無料で「広告なし」に近づける現実解はブラウザ視聴+広告ブロッカーです。PCは拡張機能が充実し実用度が高め。スマホはアプリではなくブラウザで視聴が基本になります。
重要な前提として、YouTubeは広告ブロッカー対策を継続しています。設定やフィルタ更新が必要になったり、完全にブロックできない局面が出ることがあります。公式機能(バックグラウンド再生・オフライン保存・PiPなど)はPremium限定です。
PC(Windows / macOS)
Chrome・Edge・Firefox いずれも拡張機能で対応可能です。まずは信頼できる広告ブロッカーを導入してブラウザ視聴に切り替えます。
- ブラウザを開く → 公式ストアで「uBlock Origin」を検索
- 「追加」または「インストール」を実行 → ブラウザを再起動
- uBlock Origin のダッシュボードで初期設定を確認(標準のフィルタを有効)
- YouTubeはブラウザで視聴。挙動が不安定なら別ブラウザで再検証
- うまく効かない時は新規プロファイルを作成し、拡張を最小構成で検証
- 拡張は公式ストア版のみを使用。非公式の改造版は安全面で非推奨
iPhone / iPad(Safari)
iOSではYouTubeアプリに広告ブロックは効きません。Safariで視聴し、コンテンツブロッカーを使うのが現実解です。
- コンテンツブロッカーアプリをApp Storeから導入(例:1Blocker / AdGuardなど)
- 設定 → Safari → 機能拡張(またはコンテンツブロッカー)で当該アプリを有効化
- SafariでYouTubeを開き、視聴する
- アプリではなくSafari視聴が前提
- サイトが崩れたら一時的にブロッカーを無効化し、再読み込みで切り分け
Android
拡張機能に対応するブラウザを使うと調整しやすくなります。
- Firefox for Android:アドオンから uBlock Origin を追加
- Brave:標準の広告・トラッカー保護を有効にしてブラウザ視聴
- Chrome:拡張は使えないため、必要に応じて上記ブラウザを併用
動作が不安定な場合は別ブラウザに切り替え、キャッシュ削除やシークレットモードでも再現性を確認します。
テレビ(Android TV / Fire TV / Smart TV)
TVは拡張機能が使えず難易度が高めです。ブラウザ視聴も操作性が悪く、完全な広告ブロックは期待しづらいのが実情です。確実に広告なしで観たいならPremium+公式YouTubeアプリが安定します。
よくある限界と対処
- 再生が始まらない/警告が出る:拡張やフィルタを最新化 → 一時的に別ブラウザで回避
- サイトが壊れる:一時的に拡張を無効化し、問題のフィルタを除外して再読み込み
- PCは効くがスマホは効かない:スマホはアプリではなくブラウザ視聴で運用
- 音だけ聴きたい:バックグラウンド再生はPremiumで公式対応。ブロッカーでは代替不可
倫理的配慮として、応援したいチャンネルではブロッカーを一時オフにする運用も選べます。安定と機能を両立したい人は次章のPremiumを検討しましょう。
機能ごとに確実なのは公式
広告なし・バックグラウンド・オフライン・PiPまで網羅
③ DNS方式(Pi-hole / AdGuard Home / NextDNS)|家全体での対策と“うまくいかない理由”
DNSフィルタは、広告ドメインへの名前解決そのものをブロックして家庭内の全端末で効果を出せるのが魅力です。ですがYouTubeは広告と本編が同じドメイン/同一ストリームで配信されることが多く、DNSだけでの完全ブロックは構造的に難しい場面があります。まずは特性を理解して、副作用を小さくする運用を前提に導入しましょう。
要点:YouTubeはドメイン分離が弱いことがあるため、DNSフィルタですべての広告を消すのは困難。過度なブロックは「再生が始まらない/ループする/画質が落ちる」等の不具合を招きやすいです。
3つの代表ツールの違い
ツール | 導入形態 | 難易度 | 家の外での適用 | ログ・可視化 | 向いている人 |
---|---|---|---|---|---|
Pi-hole | 自宅機器(Raspberry Pi / Docker / Linux) | 中 | 基本は不可(VPNやDoHで拡張は可) | ◎ 詳細に見える | 自宅LANを細かくいじれる人 |
AdGuard Home | 自宅機器(NAS / Docker / Windows可) | 中 | DoH/DoTで一部可 | ◎ ポリシー管理が楽 | GUIで柔軟に制御したい人 |
NextDNS | クラウド(アカウント作成のみ) | 低 | ◎ プロファイルIDでどこでも可 | ◯ ダッシュボードで確認 | 設定を最小手間で始めたい人 |
クイック導入手順
Pi-hole(例:Raspberry Pi)
- 端末(Raspberry Pi / Docker)を用意し、Pi-holeをインストール
- ルーターのDHCPでDNSアドレスにPi-holeのIPを配布
- 管理画面でブロックリストを有効化(はじめは標準的なものに限定)
- 端末ごとに許可/除外ルールを調整(TVやゲーム機は除外が無難)
AdGuard Home
- NAS/PC/Dockerに導入してセットアップウィザードを完了
- ルーターのDNSをAdGuard Homeに向ける
- クライアント単位のポリシー(フィルタ強度/ファミリープロテクトなど)を設定
NextDNS
- アカウントを作成 → プロファイルIDを取得
- 各端末またはルーターでDoH/DoTのエンドポイントを設定
- ダッシュボードでブロックリストと例外をチューニング
最初は最小限フィルタで始め、挙動を見ながら段階的に強化するのが安全。最初から大型の総合リストを入れるとYouTubeやサイト全体が壊れやすいです。
YouTube向けチューニングTips
- TVは例外扱い:テレビのYouTubeアプリは破綻しやすいので、まずは除外(バイパス)して様子見
- デバイス別ポリシー:PCは強め、スマホは中程度、TVは緩めなど端末ごとにプロファイルを分ける
- QUIC/HTTP3が不安定なら:一時的に無効化して挙動比較(ルーターやブラウザ実験的設定)
- ホワイトリストを活用:動画が始まらない/画質が落ちるならエラーログを見て関連ドメインを許可
- キャッシュ/地域差:時間帯やCDNノードで挙動が変わるため、即断せず再検証
“うまくいかない”典型パターンと対処
- 再生が始まらない・ループする:直近で追加したブロックリストを一時OFF → ホワイトリスト化 → 端末再起動
- 読み込みが極端に遅い:DNSの応答遅延かも。上流DNSを変更(DoH/DoT提供元を見直し)
- PCは平気だがTVが不安定:TVはDNS除外で運用し、Premium+公式アプリへ切替を検討
- 家族端末で文句が出る:家族用プロファイルを作り、ブロック緩め&特定サイトのみ制限
DNS方式は家庭内のベース対策として有効ですが、YouTubeの広告に関しては「完全ブロック」よりも「副作用を抑えつつ軽減」を狙うのが現実的です。
確実に“広告なし”を実現するなら
アプリもTVも安定/バックグラウンド・オフライン・PiP対応
テレビで“広告なし”にしたいときの現実解(公式/非公式の注意)
TVは拡張機能が使えず、無料対策の自由度が低めです。結論としてはPremium+公式YouTubeアプリが最も安定します。家族アカウントに適用でき、操作性もそのまま。迷ったらまずこの方法がベストです。
TVでの現実解まとめ
- Android TV / Fire TV:Premium+公式アプリが最安定
- AirPlay / Chromecast:スマホのPremiumアカウントでキャストすればTVでも広告なし
- ブラウザ視聴:TV内蔵ブラウザは操作性が悪く、広告ブロックも困難
非公式クライアントは便利に見えても、規約面・安全面・将来の動作保証にリスクがあります。自己責任の域を出ないため、長期的な運用を考えるなら公式アプリ+Premiumを推奨します。
TVでも確実に広告なし
家族やTV端末にも一括適用
よくある質問(Q&A)
Q1. VPNで広告は消えますか?
消えません。VPNは地域や経路を変える仕組みで、広告自体を消す機能ではありません。広告なしはPremiumかブラウザのブロッカーで検討します。
Q2. Premiumなのに広告が出るのはなぜ?
別のGoogleアカウントでログインしている、ブランドアカウント切替のミス、企業アカウントでの制限などが原因です。アカウントの統一とアプリの再起動・キャッシュ削除を試してください。
Q3. iPhoneアプリでブロッカーは使えない?
はい。アプリには効きません。Safari(ブラウザ)+コンテンツブロッカーなら一部の広告を軽減できますが、完全ではありません。
Q4. PCのブロッカーが突然効かなくなった…
フィルタの更新、拡張のバージョン、ブラウザのプロファイル汚染が原因になりがち。別ブラウザでの再現確認→プロファイル新規作成→拡張を最小構成で切り分けます。
Q5. DNS(Pi-hole等)で家全体を広告なしにできますか?
一部は軽減できますが、YouTubeは広告と本編が同ドメイン/同ストリームのことがあり完全ブロックは困難です。副作用(再生不可・品質低下)にも注意。
Q6. Premiumはどの端末で有効?
同じGoogleアカウントでログインしているスマホ・PC・タブレット・TVすべてに適用されます。
Q7. バックグラウンド再生・オフライン保存は無料で代替できますか?
基本は不可。これらはPremiumの正式機能です。
Q8. 家族と共有したい
ファミリープラン(提供地域により可)なら家族グループに一括適用できます。管理者アカウントで招待設定を行ってください。
Q9. まずは無料で様子見したい
PC中心ならブラウザ視聴+uBlock Origin等で試せます。スマホはアプリでなくブラウザ視聴が前提。それでも不満が残るならPremiumが近道です。
Q10. テレビだけ広告なしにしたい
スマホのPremiumアカウントでChromecast / AirPlayキャストを使えばTV側も広告なし。常用はPremium+公式アプリが安定です。
Q11. 企業や学校のネットワークで動画が不安定
セキュリティ設定やフィルタの影響が考えられます。モバイル回線での動作確認、もしくは管理ポリシーの範囲内でブラウザ変更・キャッシュ削除等を試してください。
Q12. クリエイターを応援したい
ブロッカー利用時でも、推しチャンネルでは一時オフにする運用が可能。安定と機能を重視するならPremiumが最適です。
まとめ|最短で“広告なし”にするならPremium。無料派はブラウザ視聴で割り切る
情報量の多い結論をもう一度。確実・安定・全デバイス対応を求めるならYouTube Premiumが近道。
無料重視ならPCはブラウザ視聴+信頼できるブロッカー、スマホはブラウザ視聴。TVはPremium+公式アプリまたはキャストで運用するのが現実解です。
“広告なし”に加えて、バックグラウンド・オフライン・PiPの公式機能まで揃うのはPremiumだけ。長期的に見るなら、最も手間が少なくストレスフリーです。
確実に広告なし&機能充実
背景再生・オフライン保存・PiPにも対応
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