ダークウェブとは?普通のインターネットと何が違うのか
インターネットは大きく3つの層に分かれています。私たちが普段使っているGoogleやYahoo!で検索できる「サーフェスウェブ」、企業の内部システムやオンラインバンキングなどログインが必要な「ディープウェブ」、そして専用のソフトウェアがないとアクセスできない「ダークウェブ」です。
ダークウェブは通常のブラウザでは閲覧できず、大手検索エンジンにも表示されません。通信は多重に暗号化されており、アクセス元のIPアドレスが隠される仕組みになっています。
ダークウェブ=違法な場所、というイメージが強いですが、実際には報道機関の内部告発窓口やFacebook・BBCの公式ミラーサイトなど、合法的なコンテンツも存在しています。ただし違法な取引が行われているのも事実であり、利用には十分な注意が必要です。
ダークウェブで見られる主なコンテンツは次のとおりです。
- DuckDuckGoなどのダークウェブ専用検索エンジン
- New York TimesやBBCの検閲回避用ミラーサイト
- FacebookやProtonMailなどの匿名版サービス
- 内部告発・情報共有サイト
- 違法な商品・個人情報の売買(ダークマーケット)
日本でVPNを使ってダークウェブにアクセスすること自体は違法ではありません。ただし、違法なコンテンツの購入・取引は当然ながら法律に触れます。
ダークウェブにVPNが必要な理由
ダークウェブへのアクセスには「Torブラウザ」を使います。Torは通信を複数のサーバー(ノード)を経由させることで匿名性を確保するブラウザですが、セキュリティ面では脆弱性が指摘されています。
2017年にはセキュリティ研究者によって、TorブラウザにIPアドレスが流出する脆弱性「TorMoil」が発見されました。出口ノード(最終的な接続ポイント)では通信が復号化されるため、そこを管理している第三者がトラフィックを観察できる構造上の問題もあります。
VPNを先に起動してからTorブラウザに接続することで、次の2つのメリットが得られます。
① IPアドレスの二重保護
VPNサーバーのIPアドレスでTorネットワークに入るため、出口ノードでも元のIPアドレスは隠されたまま。
② Tor利用の隠蔽
ISP(インターネットプロバイダー)から見えるのは「VPNに接続している」という情報だけで、Torを使っていることが検出されません。
ダークウェブ利用におすすめのVPN3選
ダークウェブでVPNを選ぶ際に最も重要なのは「ノーログポリシー」です。VPN会社がユーザーのアクセス履歴・IPアドレス・通信内容を一切記録しないことを意味します。これが担保されていないと、万が一VPN会社に当局から情報開示請求があった際に、利用履歴が提供されるリスクがあります。
①NordVPN|ノーログ監査済みで信頼性が高い
パナマを拠点とするVPNで、データ保持法がない国での運営という点でもプライバシー保護が強固です。2020年にPricewaterhouseCoopers AG(スイス)による独立した第三者監査を実施し、ノーログポリシーが実際に守られていることを証明した実績があります。
世界126ヵ国に9,000台以上のサーバーを持ち、AES-256ビット暗号化を採用。独自プロトコル「NordLynx」により速度低下も最小限に抑えられています。「Onion Over VPN」という機能でVPN経由でTorネットワークに接続できるため、ダークウェブとの相性が特に良いVPNです。
NordVPNの「Onion Over VPN」機能を使うと、TorブラウザなしでもTorネットワーク経由の接続が可能になります。ダークウェブへのアクセスをワンステップ簡略化できます。
②MillenVPN|日本語サポートで使いやすい国産VPN
アズポケット株式会社が運営する国産VPNです。設定画面・サポートがすべて日本語で完結するため、VPN初心者でも迷わず設定できます。ノーログポリシーを掲げており、AES-256暗号化を採用。同時接続台数が無制限なので複数デバイスでの利用にも対応しています。
「まずは日本語でサポートを受けながら安心して使いたい」という方に向いています。月396円(2年プラン)と料金も手頃です。
③ExpressVPN|速度と実績を重視する人向け
英領バージン諸島を拠点とする世界最大手クラスのVPNです。全世界400万人以上が利用する実績があり、独立機関による監査でノーログポリシーが確認されています。独自プロトコル「Lightway」で業界トップクラスの通信速度を実現。Torブラウザとの組み合わせで速度が落ちやすいダークウェブ利用でも、快適さを保ちやすい点が強みです。
VPN+Torブラウザでダークウェブに入る手順
NordVPNを例に、ダークウェブへのアクセス手順を説明します。
手順①:NordVPNを契約してアプリをインストールする
NordVPN公式サイトにアクセスし、プランを選択して申し込みます。2年プランが最もお得で月490円から利用できます。契約後、マイページから使用するデバイスに対応したアプリをダウンロードし、ログインします。
手順②:Torブラウザをインストールする
デバイスに合わせてTorブラウザをインストールします。
Windows / Mac:Tor公式サイト(torproject.org)からブラウザをダウンロード
iPhone:App Storeで「Onion Browser」を検索してインストール(Torから公認済み)
Android:Google Playで「Tor Browser」を検索してインストール
手順③:VPNに接続する(先にVPNをオンにする)
必ずTorブラウザを起動する前にVPNをオンにしてください。順番が逆になるとVPNによるIPアドレス保護が機能しません。
NordVPNアプリを開いてログインし、好みの国のサーバーに接続します。「Onion Over VPN」サーバーを選ぶと、VPN接続とTorネットワークへの接続が同時に行えます。
NordVPNの「Onion Over VPN」サーバーに接続すると、Torブラウザを起動せずとも通常のブラウザでダークウェブ(.onionサイト)にアクセスできるようになります。設定の手間を省きたい方にはこちらが便利です。
手順④:Torブラウザを起動してダークウェブにアクセスする
VPN接続を確認した後、Torブラウザ(またはOnion Browser)を起動します。「Torに接続」ボタンを押して接続が完了したら、ダークウェブにアクセスできる状態になります。
接続後はDuckDuckGoなどのダークウェブ対応検索エンジンを使ってサイトを検索できます。URLが「.onion」で終わるサイトがダークウェブのページです。
よくある質問
ダークウェブにアクセスするのは違法ですか?
日本では、ダークウェブへのアクセス自体は違法ではありません。VPNやTorブラウザの使用も合法です。ただし、ダークウェブ上で違法な商品を購入したり、犯罪行為に加担した場合は当然ながら法律に触れます。閲覧自体のリスクよりも、何をするかが問題になります。
見るだけなら危険はありませんか?
見るだけで直ちに法的問題になることはありませんが、リスクがゼロではありません。悪意のあるサイトにアクセスした場合、マルウェアに感染してデバイスの情報が流出するケースがあります。VPNとTorブラウザのセキュリティレベルを適切に設定した上でアクセスすることが前提です。
無料VPNでも大丈夫ですか?
ダークウェブ利用時の無料VPNはリスクが高いです。ノーログポリシーが守られているか不明確なものが多く、IPアドレスが漏洩した事例もあります。実績のある有料VPNを選ぶ方が安全性の面で大きく勝ります。
Torブラウザだけではダメですか?
Torブラウザだけでもアクセス自体は可能ですが、脆弱性が存在します。2017年に発見された「TorMoil」のように、ブラウザの欠陥でIPアドレスが流出するリスクがあります。VPNを組み合わせることでこの弱点を補えます。
NordVPNの「Onion Over VPN」とは何ですか?
VPN接続を維持したままTorネットワーク経由でインターネットに接続できるNordVPN独自の機能です。通常のTor利用と異なり、ISPにTorを使っていることが知られません。Torブラウザを別途インストールしなくても、通常のブラウザで.onionサイトにアクセスできる点も便利です。
まとめ|ダークウェブにはVPNを必ず用意してから入る
ダークウェブへのアクセス手順をまとめます。
① ノーログポリシー監査済みのVPN(NordVPNなど)を契約
② Torブラウザ(PCはTor Browser、iPhoneはOnion Browser)をインストール
③ 先にVPNをオンにしてからTorブラウザを起動
④ Torに接続完了後、DuckDuckGoなどで検索
VPN選びで迷ったら、ノーログポリシーの第三者監査実績があり「Onion Over VPN」機能も搭載しているNordVPNが最もダークウェブとの相性が良い選択肢です。30日間の返金保証があるので、まず試してから判断できます。
日本語環境で安心して使いたい方はMillenVPN、速度を最優先にしたい方はExpressVPNが選択肢になります。
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